鉄コン筋クリート (通常版)

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
宝町で暮らす親を知らない少年クロとシロ。町で“ネコ”と呼ばれるふたりは、かつあげやかっぱらいで暮らしていた。その町で“子供の城”の建設話が持ち上がる。しかし、それは古めかしい宝町を近代化して支配しようとするヤクザの仕業。昔気質のヤクザのネズミは反対するが、彼のボスは謎の男“蛇”にこの計画を一任していた。残酷な蛇はクロとシロを邪魔者だと判断し、刺客をおくる。ケンカでは誰にも負けない凶暴なクロだったが、刺客の前では手も足も出ない。そして追いつめられたシロは刺されてしまう…。
松本大洋原作漫画のアニメ映画化。熱狂的なファンを持つ松本作品だが、この映画はその世界観を想像を超えるほど見事に映像化している。昔懐かしい匂いと迷宮のような不気味さを兼ね備えた宝町の鮮やかな映像、クロ、シロはじめボイスキャストの名演(クロは二宮和也、シロは蒼井優)、原作漫画への深い愛がスクリーンのすみずみまで溢れ、宝町の世界に見るものを自然に飛ばせてくれる。子どもが生きにくい世の中にしてしまった大人たちへ痛烈なパンチをあびせる傑作だ。日本アニメは宮崎駿ワールドが頂点かと思いきや、まったく違ったアプローチと映像世界を持った作品が、その座をおびやかすほどの勢いで登場したことがうれしい。とはいえ監督は米国人のマイケル・アリアス。米国と日本で活躍する映像クリエイターだが、デビュー作とは思えない見事な手腕に脱帽だ。(斎藤 香)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.0/ 総数: 32件
[4点] だれもがもっていた、暴力と無垢。
 クロもシロも、だれもが幼いころにもっていた(もしくは、いまももっている)感情のスベテなのではないか、と感じました。クロがいるからシロがいて、シロがいるからクロがいる。だれもがもっている『破壊=クロ』と、『慈愛=シロ』。彼らは幼すぎたのかもしれません。
 個人的に、ネズミが亡くなるところが泣けた。存外良いヒトだったんだなー、ネズミって…暴力団のくせに…。ひっかかりは、木村の最期、奥さんたちのその後はどうなったのだろうと思ってしまったところです。どうなったのかなあ…。シロとクロの物語だから、仕方なかったのでしょうけれど、ちょっともやもや。
 キャラクターの描きかたが独創的で、好みがわかれると思います。それと、血だとか暴力だとか、そういった刺激的なシーンが苦手な御方には、ちょっと薦めづらい作品だと思います。 (2008-02-22)
[5点] 正しいのはAとBどっち?
静と動、信と疑、生と死、進と滞。
あらゆる対立するものの中で、誰もが何が正しいのかで悩んでいるストーリー。

宝町は「俺の町」だから何を失っても守らなきゃいけないと思うクロは、町を支配しようとするヤクザとの争いの中で、何が正しいのか、何を守らなきゃいけないのかを見失って苦悩する。
苦悩して葛藤して、何が自分にとって一番大事なのかをクロだけじゃなく、ヤクザの中にも考え始める人が出てくる。

最終的に、誰が何を選ぶのかは違うけど、誰が選んだものもその人にとって一番大切なもの。
自分がクロだったらどうするだろう?と思ったりする作品です。

雑然とした色が鮮やかな町と、冷たいコンクリートのクロとシロの住処が印象的でこの対比が、血で血を洗うような争いに詩情を加味してくれる。
映像もストーリーも、描かれるタッチの単純さに比べて実は深くて、僕は好きです。 (2008-02-04)
[5点] 心かきまわされました
ストレートに、ものすごく自分に合ってました。
これを初めて観たのが遅ればせながら去年の夏で、空気がオレンジに差し込む夕暮れの中、気がついたらエンドテーマのとこで我に還ってぼろぼろ泣いてました。シロとクロの呼吸が聞こえてきそうで、宝町のカラフルな地獄が匂ってきそうで……。 私は、原作も大好きですが、この映画はまた違ったものの様な気がします。アリアスさんのファンタスティックな宝町と、原作の松本大洋さんの、厳しい、這上がるような、リアリズムの宝町と。
どちらにせよ、見て心に確かなものが残りました。
お勧めです。 (2008-01-29)
[4点] 白黒
 世界観が素晴らしい。映像が素晴らしい。声優の方々が素晴らしい。
宝町に住む二人の子供、クロとシロは、自分の持っていない部分に
引かれ合い、助け合って生きている。闇と光。
クロは自分が町を支配していると考えているのだが…
町を支配しようと多くの人が交差する物語。
面白く続きが観たくなる映画でした。 (2008-01-26)
[5点] 面白かった
最初は、流し見していたのだけど
途中から見入ってた
シロとクロの声をやった2人も良かったと思う
あとは、強そうなシロとクロよりすっげー強そうな敵が現れたのとか、
心の内面を描こうとしたのも
あと松本大洋の絵が作り出す雰囲気も (2008-01-20)
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